無表情はほうれい線を作りやすい
日本人を含めて東洋人は西洋人と比べると、顔を使って喜怒哀楽の表現をする人が少ないので、無表情の印象があります。
顔の表情筋を普段鍛えていないので、ほうれい線ができやすいと言えます。
東洋人と西洋人では骨格の違いもあるので、無表情であることだけが理由とは言えないですが、表情筋を鍛えることで肌の老化を遅らせることは可能です。 といっても西洋人のように大げさな表情で表情筋を鍛えれば、目尻やおでこにシワを作る原因になります。
つまり、適度に表情筋を鍛えることが大事で、大げさにし過ぎないことです。 普段から顔の筋肉を動かす習慣をつける必要がありますが、日常生活で使用するのは、顔の筋肉全体の3割程度だと言われます。
デスクワークだと1日中、パソコンに向かって無表情でいることが多く、筋肉が硬くなり、筋力が低下して重力の影響を受けやすくなり、たるみが生じてほうれい線を作ってしまいます。
ほうれい線を改善するには、頬の筋肉をほぐす筋肉運動が有効で、ポイントはほうれい線の周囲の頬を動かすだけでなく、頬の筋肉につながる側頭部と耳の周囲のマッサージをすることです。
そうすれば、凝り固まった筋肉がほぐれやすくなり、頬の筋肉が動きやすくなります。 特に耳の周囲のマッサージは、デスクワークで疲れた頭をすっきりさせてくれるのでオススメです。
側頭部と耳の周囲のマッサージの具体的な手順を説明します。 まず、大きく首を左右に3回ずつ回してリラックスさせます。 次に後頭部の髪の生え際にあるツボ(風池)を3秒間、3回に分けて指圧します。
続いて手のひらを両側の側頭部につけ、手首を頭皮に押しつけるようにして、大きく円を描きながら頭皮を揉みほぐします。 その後、手のひらを両側の耳の上につけ、横から内側に押し込むようにして上に引き上げます。
ここまでが側頭部のマッサージです。 今度は首を横に傾けた状態で、傾けた側の手の中指と薬指を使い、耳の周囲を小さな円を描くようにして揉みほぐします。
次に同じく首を傾けた状態で中指と薬指を使用し、耳の周囲を放射線状に動かしながら、頭皮を内側に押し込むようにして引っ張ります。 これで耳の周囲のマッサージは終わり、最後に頬の筋肉運動をすると効果的です。