ヒアルロン酸注入によるたるみ解消法
肌がたるんだ赤ちゃんがいないように、肌がたるむ最大の原因は、やはり加齢です。
若い頃はハリのはるきれいな肌だったのに、年齢と共にシワやシミが増え、顔全体の皮膚はたるんできてしまいます。
若い頃は皮膚の内側で細胞分裂が活発に行われています。 新陳代謝も盛んなため、肌のハリやツヤを保つことができます。 しかし、20歳を過ぎると徐々にその働きが低下してきてしまいます。 肌には、一番上の表皮の下に真皮、その下に皮下組織という層があります。
真皮部分には、コラーゲンとエラスチンという繊維成分があり、この二つがスプリングのような働きをしていて、表皮を支えているような状態になっています。
このコラーゲンとエラスチンが、年齢と共に少なくなってしまって、真皮を支える力がどんどん弱くなっていってしまい、シワやたるみの原因になるのです。
たるみを予防するためには、紫外線を防ぐのが効果的です。 紫外線は多く浴びてしまうと、真皮の部分にまで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。
タバコや睡眠不足、無理なダイエットによる栄養不足も大敵です。 バランスの取れた食生活と、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
また、体を鍛えると筋力がアップするように、顔の筋肉も鍛えることができます。 表情筋と呼ばれる顔の筋肉を鍛えると、たるみを防止することができます。
どうしても解消できなかったり、気になったりする場合には、専門医によるヒアルロン酸注入という方法があります。 顔がへこんでいたり、たるんでいたりする部分にヒアルロン酸を注入することにより、肌をふっくらさせるプチ整形のひとつです。
普通、人体に異物を注入すると拒否反応が起こり、炎症などのトラブルが起きますが、ヒアルロン酸はもともと人体にある成分のため、異物として認識されず拒否反応が起こらない安全性の高い物質です。
しかし、注射をする場所は皮下組織の量や質などをきちんと見極めて注入をする必要があるため、症例を多くこなした実績ある医師に施術してもらうことが大切です。 ヒアルロン酸は、顔のどの部分にも注入することができます。 目の下などの皮膚の薄い部分のたるみなどにも使用できます。
注射器を使って注入しますが、髪の毛と同じくらいのとても細い針を使うため、我慢できないほどの痛みはありません。 ただし、痛みには個人差があるので塗る麻酔や麻酔入りのヒアルロン酸を使用している病院もあります。