毎日の日焼け止めでしわを予防
「しわ」には、大きく分けて「表皮性のしわ」と「真皮性のしわ」があります。
表皮性のしわは、ちりめんじわや小じわ、表情じわなど、肌の表面に出来ている初期の段階の浅いしわです。
乾燥や習慣などが原因で一時的に出来てしまっているしわなので、たっぷりの保湿などケアをしてあげることで改善が見込めます。 対して真皮性のしわは、肌の奥にある真皮まで届いている深いしわになります。
お肌の深部までしわが刻まれた状態ですので、表皮性のしわのように簡単に回復することが難しくなります。 「大じわ」などとも言います。 真皮性のしわが出来る一番の原因は紫外線で、次の原因が加齢になります。
紫外線というと「シミの大敵」のイメージですが、しわにとっても大敵なんですね。 真皮性のしわは「光老化」とも言われるほど、紫外線とのかかわりが深いしわです。
紫外線がお肌の奥まで入り込んで、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまうことが原因となっています。 ちなみにエラスチンとは、コラーゲン繊維をささえる弾性繊維になります。 真皮を構成するのはコラーゲンが70%と、大方を占めています。
エラスチンは2%と、数字だけみるとわずかながらも、コラーゲンをしっかり束ねて支えることで、お肌の弾力を保つのに重要な役割をしています。 このコラーゲンとエラスチンが両方とも紫外線によってダメージを受けてしまうのです。
この恐ろしい紫外線ダメージを防ぐために、毎日の日焼け止めはきちんとしましょう。 また、日焼け止めを塗る際には、いきなり塗るのではなく事前にきちんとスキンケアをして保湿しておくことも大切です。
お肌が乾燥していると、より紫外線のダメージを受けやすい状態になります。 保湿、そして日焼け止めをすることでより効果的に紫外線を防ぎましょう。
最近は日焼け止め乳液もたくさんの種類が出ていますので、朝のスキンケアに日焼け止め乳液を取り入れることによっても、毎日忘れず紫外線対策をすることが出来ます。
また、目頭や小鼻のわきなどの細かいところは日焼け止めを塗るのを忘れがちなので、塗り残しがないよう、しっかりと塗りましょう。 また、日焼け止めは、2〜3時間おきに塗りなおすのが理想と言われています。
是非こまめに塗り直してほしいのですが、それが難しい方もいますよね。 その場合も、完全に諦めてしまうのではなく、UVカット効果のあるファンデーションやパウダーでお化粧直しをしましょう。 少しの手間で、将来のしわ・しみを防げるとしたら、やらない手はありません。