しわを予防するコラーゲンとビタミン
コラーゲンが肌に良いと言うのは耳にしたことがあると思います。
コラーゲンの入った化粧品や、コラーゲンの入った食品など、さまざまな場面でコラーゲンという言葉を聞く機会もあるのではないでしょうか。
では、加齢とともに増えてくるしわとコラーゲンはどのような関係があるのでしょうか。 じつは、コラーゲンもしわの出来やすさに関係しています。
しわは加齢とともに避けられないものだという印象をもたれるかもしれませんが、同じ年齢でもしわがある人とない人がいると思います。 この違いにコラーゲンも関わっています。
しわのある肌としわのない肌を比べてみると、その皮膚の下には大きな違いがあります。 しわのない肌では、コラーゲンをはじめ、エラスチンやヒアルロン酸といった成分が規則正しく並んでいます。 それらを支える繊維芽細胞と言う組織もしっかりとそれらを支えています。
反対にしわのある肌では、繊維芽細胞が極端に少なく、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分も不規則になっていることが分かります。
このコラーゲンを支える繊維芽細胞がしわを出来にくくするためには重要な 役割を果たしているようです。 繊維芽細胞は、生活習慣によって大きく影響を受けるといわれています。
しわの出来にくい肌を作るには、規則正しい生活習慣を心がけましょう。 十分な睡眠と、十分な栄養を取ることは、生活習慣病を予防する以外にも肌の健康を支えるためにもとても重要です。
しわを予防するために必要なビタミン
皮膚を支え、ハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンが、紫外線に傷つけられたり、加齢により減少することで、しわが発生します。 つまり、しわを予防するには、コラーゲンを生成する必要があるということです。コラーゲンは、細胞と細胞をつなぎ、皮膚、血管、骨や筋肉など、各器官を維持するために必要なたんぱく質です。 このコラーゲンに働きかけたり、細胞の代謝を良くしたりするものに、ビタミンがあります。
特に、野菜や果物から摂取できるビタミンＣは、コラーゲンの生成を促し、メラニンを抑え、脱色する働きがあるので、しみやしわに効果があるといえます。
不足すると、コラーゲンが生成されないために、細胞と細胞の結合力が弱くなり、肌が荒れたり、ホルモンバランスが崩れたり、壊血病などの病気になることもあります。 また、白血球の働きを強化するなど、免疫力を強くさせ、風邪の予防にも効果があります。
食物からしか摂取することが出来ないといわれるビタミンＡは、アンチエイジングに効果があるといわれています。 つまり、加齢による肌の老化で、しわが現れるのを遅らせることができるということです。 ハリや弾力、皮膚の構成物質の生成を高める働きがあります。
しかし、紫外線やストレスを受けると壊れて減少してしまうのです。 また、ビタミンＡを食物だけから摂取し続けると、最大摂取大量を超えてしまい、肝機能障害などの副作用が起こる可能性があるため、現在では、直接塗布するような美容液などもあります。
美肌に欠かすことが出来ないビタミンＢ群は、８種類のビタミン（Ｂ1、Ｂ2、Ｂ6、Ｂ12、ナイアシン、葉酸、ピオチン、パントテン酸）の総称で、新陳代謝を良くする働きがあります。 肌の代謝を良くするものや、ビタミンＣの働きの手助けをするものがあります。
また、抗酸化作用に効果があると言われるビタミンＥは、紫外線による体内の活性酸素の働きを抑制します。 しみやしわの原因として、活性酸素が人体を酸化させるという要因もありますので、美肌のために摂取したいビタミンの1つです。
ビタミンには、しわを予防するために必要な要素がたくさんあります。 しわの予防だけでなく、美肌や健康に効果を発揮してくれるものなので、効率よくいろんなものを摂取していくことを心がけましょう。
