頬や目の下の肌のたるみの原因と予防方法
鏡を見て不意に顔が疲れているなと感じた瞬間、年取ったなと感じた瞬間、ありませんか?
若い頃はいろいろ無茶ができたのに、20代中盤を過ぎた頃からあまり無理ができなくなり、化粧ノリもだんだん悪くなる。ふと鏡を見たとき、頬や目の下に疲れや肌にたるみが見えたりしませんか?肌のたるみには大きく分けて3種類の原因があります。
- 筋肉たるみ
- 脂肪たるみ
- 皮膚たるみ
筋肉たるみ
体の姿勢を維持するために普段使われている筋肉を抗重力筋といいます。 主に広背筋や脊柱起立筋、大殿筋や腹筋などいろいろな筋肉を複合してそう言い表します。 猫背や姿勢のズレなどで20代から筋肉たるみが出てきている人も多いようです。顔の場合も同じで、表情筋など顔全体を支えている筋肉に対しても同じことが言えます。 普段表情に乏しい人や顔の筋肉を意識して使わず、またパソコンや読書など下を向きがちな人に見られがちです。
表情筋を使わないでいるとむくみやすく、また靭帯が緩むとシワにもなりやすいです。 それが長引くと徐々に顔のたるみへとなっていきます。
脂肪たるみ
お尻やお腹、顎や首などあまり動かない部分には脂肪がとても付きやすいです。 脂肪がつく過程で、肌細胞の重みを線維束が抑えきれなくなると脂肪層がたるみます。また、ダイエットで急激に脂肪を減らすと皮膚の代謝が追いつかず、皮膚が余ってたるんでしまいます。 ダイエットをするときは焦らずゆっくりと月に1.2キロのペースが一番皮膚の新陳代謝も起きやすく、また皮が縮む速度にも合うので、ダイエットあとの肌たるみが起きにくくなります。
皮膚たるみ
近年、加齢とともに頭蓋骨が小さくなることが判明しました。 また皮下の筋肉も少しずつ減っていくのでこれも皮膚のたるみの大きな原因になってきます。人の肌は加齢によって真皮を支えるコラーゲンとエラスチンを作り出す細胞が弱まり劣化していきます。 そうすると皮膚は薄くなり弾力が保てなくなります。
加えて頭蓋骨の縮小や筋肉の低下がかさなり皮下がスカスカになってきます。 果実が萎むように水分・油分が抜け、皮膚が中身に沿おうとするので皮膚がたるみます。
肌のたるみの予防方法
加齢とともに気になってくる、肌のたるみは、しわやしみと同じように、会った人に老けたように見られがちです。 また、しわやしみと違って、自分では気づかない人もいます。 実は、20代後半辺りから、たるみは始まっているのです。加齢が進んだり、女性ホルモンが減少したりすると、真皮層にあるコラーゲンやコラーゲンをつなぎとめているエラスチン、そしてヒアルロン酸や、皮下脂肪なども減少してしまいます。 そのため、皮膚が薄くなっていき、肌を支えることも困難になっていくため、その重さで下へと垂れ下がっていき、たるみが作られるのです。
これを防ぐためには、何をすべきなのでしょうか。 加齢による機能の衰えは、ある程度仕方ないことなのかもしれません。 しかし、少しでも進行を防ぐためにできることがあります。
最大の敵は紫外線です。 弾力成分である、真皮層のコラーゲンやエラスチンを傷つけるだけでなく、活性酸素を作り出し、細胞を傷つけることがあります。
その場合、メラニン色素がつくられ、沈着し、しみになることもあるのです。 また、細胞が傷つけられることで、老化が加速するとも言われています。 ダイエットなどで、皮下脂肪が急激に減少することも原因の1つです。
皮下脂肪を覆っていた皮膚が、急激な皮下脂肪の減少で、たるんでしまうのです。 また、太ると、今度は皮膚が伸びてしまいます。 このようにダイエットとリバウンドを繰り返すことは、皮膚への負担が大きくなるため、老化を進行してしまいます。
また、乾燥も原因の1つだといわれています。 乾燥すると、肌の新陳代謝が悪くなり、古い角質がキレイに剥がれ落ちなくなってしまうため、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
また、コラーゲンやエラスチンを生成する繊維芽細胞の活動が鈍ってしまい、弾力が失われていきます。 肌のたるみを予防するためには、以上のような外部からの刺激を取り除くことが一番の近道だと言えるでしょう。
つまり、紫外線対策や乾燥対策のような肌の外部からのケアはもちろんのこと、身体の内部からもケアするために、栄養バランスのいい食事や睡眠をとることも大切です。 また美容成分を含んだ、サプリメントなどを併用してみても良いかもしれません。