たるみができるメカニズムを知る
老け感のあるたるみに悩んでいる女性は多いです。
たとえば、まぶたの皮膚や裏側の挙筋腱膜が伸びてしまい、垂れ下がるのは脂肪が減少することも一因で、アイラインが描きにくくなります。
目の下は下まぶたの脂肪を支えていた筋膜が緩んで、脂肪が飛び出し、目ぶくろを作ります。 まぶたと同様に脂肪が減少するので、目の下に凹みができて老け顔の原因になります。
ほうれい線は加齢とともに筋肉がハリを失い、脂肪と筋肉が垂れ下がり、口元の脂肪が減少して深いしわを作ります。 あごのラインは顔の筋肉や脂肪の緩みで垂れ下がり、シャープな印象が無くなり、そのままにしておくと二重あごになってしまいます。
首はケアしている人としていない人の差がはっきり分かる部分で、もっとも皮膚の伸縮が激しく、たるみだけでなくしわやしみ、くすみもできやすいので最もケアが重要な部分です。 部位に限らず、たるみができるメカニズムを説明します。
肌を支えている細胞物質が減少し、肌自身の重みにより下に落ち込んでしまうことで起こります。 肌を支えている細胞物質は、真皮層を支える役割のある線維成分のコラーゲンとエラスチンです。
どちらもたんぱく質からできていて、真皮の75％を占め、真皮を支えるコラーゲン線維を鉄骨に例えれば、ジョイント部分がエラスチンになります。 両方とも年齢と共に減少し、細くなったり、切れたりするため、真皮を支えきれなくなります。
赤ちゃんの肌はコラーゲンとエラスチンが竹籠のように目が詰まった状態ですが、加齢と共にワイヤーバックに荷物を入れた時のように伸びてしまうというメカニズムです。
また、元々は肌に存在していたヒアルロン酸や皮下脂肪も減少するので、皮膚全体が薄くなることも肌のハリを支えきれなくなる要因です。 医学的にはしわやたるみ、シミは同じメカニズムで現れ、肌の老化現象としてすべてが現れることもあります。
肌のたるみを防ぐためには4つのポイントがあります。 大量に紫外線を浴びないこと、無理なダイエットをしないこと、肌が乾燥しないようにすること、マッサージなどでむくみを予防することです。 身体の内側からはビタミン、必須脂肪酸、タンパク質、ミネラルなど必要な栄養素を摂ることが大切です。
